2015年11月19日木曜日

第3話「『花まる×公教育』イベント情報」(前原)

【開催決定!!】

   高濱正伸講演会「大自然の中での子育てを真剣に考えませんか?」+「武雄教育移住&北相木山村留学の報告会- 
1124日(火)10301200 (東京・お茶の水)
   西郡文啓講演会「武雄での挑戦。すべての子ども達が伸びることを祈って」+武雄市「学校見学&移住見学ツアー」 説明会   
1213日(日)10001130 (福岡・天神)

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「大自然の中で、子どもが変わる!?」
~地方創生が叫ばれる中、教育による移住を推し進める武雄市の「今」を目撃しませんか?~
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◯「花まる学習会」と地方都市の学校がコラボして、その現場ではどんなことが起こっているのだろう?
◯「良き教育を求めての教育移住」、どんな葛藤があり、何がきっかけで決断したの?
◯親元を離れての山村留学、子どもたちはどう変わったの?

「花まる学習会」は、10年前より全国の複数の小学校で授業支援をしてきました。
その中でも、武雄市は、常駐社員2名を本社から派遣し、「官民一体型」の教育改革を進めております。武雄市の「自然と良き教育」を求め、今年より3組の家庭が移住してきました。その保護者たちからは、早速子どもたちの変化を喜ぶ声が多数上がっております。

また長野県の北相木村は、村の存続を教育改革に賭けている村で、モジュールや青空教室はもちろん、先生方が花まるメソッドを独自に発展させるくらい熱心に取り組んでいらっしゃいます。また、本年はとうとう「花まるの森」という野外体験の場(天然のワサビが自生するほどの清水が湧き、360 度緑と山しか見えない遊び場)を提供してくれました。山村留学にも、花まる学習会のサマースクールやイベントで北相木村のことを知った子どもたちが大勢行っていますが、目下のところ、例外なくたくましくなり、一年では物足りず「もっとこっちにいたい」と言い出す子ばかりです。


当日は講演会に加え、実際に武雄市に移住した方の声をお届けする時間も用意しております。
これからの教育、そして地方再生の一提案になっていることは間違いありません。
皆様のご参加、心よりお待ちしております。

【移住、山村留学保護者の声】
◯―3 年生・1 年生 母
 特に長男の変化に驚いています。これまではどこか顔がこわばっていて、つんつんして、おどおどもしていました。でも、武雄に来てから、表情が柔らかくなり、毎日学校から帰ってくると、「楽しかった!」ばかりです。学校では、学年を超えたつながりがすごいと思っています。学校全体が混ざり合い、刺激し合う学校は、ここ以外ない!本当に移住してきて良かったと思っています!!

◯―3 年生 母(花まる学習会会員)
 山村留学に興味を持ち、いくつかの村や町を見学しましたが、北相木村が一番良かったので、ここに決めました。小学校の先生方の情熱、きめ細やかな教育、豊かな自然、私も息子も「ここなら!」と思いました。息子は山村留学前に比べて、表情も態度も穏やかに柔らかくなったと思います。きっと、一緒に生活する友達や自然がそうさせているのでしょう。また、写真を撮っても笑わなかった息子が、今は満面の笑顔で写真に写るようになりました。北相木小学校の先生方、友達には大変感謝しています。

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【イベント情報】
「大自然の中での子育てを真剣に考えませんか? -花まる学習会が関わる山村留学・教育移住の報告会-」

※どちらの会場も定員になり次第、申し込みを締め切らせていただく場合がございます。あらかじめご了承ください。

①東京・お茶の水 開催
日時:平成271124日(火)10301200
場所:花まる学習会 東京東事務局
   (東京都千代田区神田駿河台4-4-5 駿河台スピックビル3階)
内容:1)高濱正伸講演会「大自然の中での子育てを真剣に考えませんか?」
2)今、地方教育の現場では~武雄市、北相木村でのそれぞれの実践報告~
3)移住・留学者より、体験談
定員:80
【お申込みについて】
以下の応募
フォームより、必要情報をご入力の上、お申込みください。
https://www.hanamarugroup.jp/usersystem/enquete_pre_form.php?en=1566

②福岡・天神 開催
日時:平成271213日(日)10:0011:30
場所:英進館 天神3号館8F
   (福岡県福岡市中央区渡辺通5-16-19

内容:1)西郡文啓講演会「武雄市での挑戦。すべての子ども達が伸びることを祈って」
 2)今、地方教育の現場では~『武雄市での実践』と『移住者の声』の報告~

【お申込みについて】
以下よりチラシをご確認の上、「英進館花まる学習会」へ電話でのお申し込みをよろしくお願いいたします。

※お申し込みの際、
①申し込み者名
②お子様の学年
③参加人数・・・大人◯名、子ども◯名
④子どもの託児を希望されますか?・・・(はい・いいえ)でお答えください。
⑤託児を希望される場合、お子様の学年(年齢)
をお伝えください。

「英進館花まる学習会」・・・Tel:092-718-7870

チラシはこちらから確認できます。



2015年11月16日月曜日

第2話 「成長の実感→子どもの意欲」(花まる:前原)

今回は、朝の時間に行っている「花まるタイム」で見られた、子どもの様子について、紹介させていただきます。

~「花まるタイム」について~
〇週に4回、朝の始業前15分の時間を使って、花まるの教材・メソッドをふんだんに生かした授業を、各学年・各クラスで行います。以下の内容で進めていく授業に、子どもたちは生き生きと取り組んでいます!

    音読・・・四字熟語や古典などの音読を行います。日本語の語感を養うとともに、授業の最初に声を出すことで、気持ちを発散させるねらいもあります。

    図形パズル・・・「キューブキューブ」というブロックや、「パターンメーカー」という紙のパズルを使って、出された問題の形を作ります。立体・平面認識の力を養うことがねらいです。

    計算・・・各学年、学習指導要領に沿って作られた、花まる学習会の教材「サボテン」を使用して、計算に取り組みます。基礎計算の力を養います。

    視写・・・花まる学習会の教材「あさがお」を使用して、お手本の文章を、「正しい姿勢、正しい鉛筆の持ち方」で、「テキパキと写して」いきます。人に読める字で書くことはもちろん、書き漏らし・書き間違いのないよう、テンポを意識して書き写していくことで、集中して文を読むことへとつなげていくことをねらっています。


「花まるタイム」の教材について、一度「どの教材が楽しいか」を、子どもたちに聞いてみたことがあります。一番人気があったのは予想通り「キューブキューブ」というブロックを使ったプログラムでしたが、子どもたちの声を聞いていると、意外にも「計算」教材の人気が高いことに気が付きました。

 なぜ「計算」教材が人気なのか…。一つ思い浮かんだのは「日々自分の成長を、自分で感じられるから」ではないかな、ということでした。こう感じた理由として、「計算」教材の進め方が大きく影響しています。

    「計算」教材は、学校の授業で習った単元の復習になるようにカリキュラムを組んでいます。時間がたって習ったことを忘れてしまう前に、すかさず、繰り返し復習をすることで、定着度が増します。なので、忘れる前にすかさず復習が繰り返しできるので、定着度が増します。

    「計算」の時間はもちろん、「花まるタイム」全体で子どもたちに伝えていることとして、「周りと比べるのではなく、自分との勝負」という考え方があります。これは、「花まる学習会」でも大切にしていることでもあります。子どもたちは、前回より自分がどれほど伸びてきているのかがすぐに分かるので、毎回達成感を得ながら、または「次頑張ろう!」と意欲を燃やしながら、取り組めています。

以上2つがあるから、子どもたちは「自分が伸びている・力をつけている」⇒「達成感があって、楽しい!」という考えになっているのではないかと思っています。


ただ、「計算が少し苦手だなぁ」と思っている子がいることも確かです。その子たちにとっては、「計算教材」が辛いという時もあるかもしれません。特に「周りの目を気にする」「計算が複雑になる」「『めんどくさい』気持ちが芽生えてくる」高学年ほど、その傾向が出てきます。それでも、いやだからこそ、根底にある「サボテン」の考え方を大事にすることが、すべてのスタートなのだと思います。

5年生のある女の子、計算への苦手意識が強く、1問を解くにも、心が折れてしまいそうなこともある子です。ただ、その子が「整数×小数」の横式計算の「サボテン」の回で、その子なりの成長を見せてくれた場面がありました。

私がはじめに見たときは、その女の子は半分も解き終わりませんでした。また、計算に向き合う彼女のモチベーションも低いようにと見て取れたので、担任の先生ともそれらのことを共有しました。ただ、数日後その子のサボテン冊子を見に行くと、彼女の解く問題数が日に日に増え、正答数も増えていました。この彼女の変化が気になり、翌日彼女がサボテンを解くのを見に行きました。見ると、彼女なりに工夫して計算をしようと問題に向き合っており、それが3分間持続していました。またそれ以上に丸つけが終わったあと、「昨日より1問丸が増えた」と、嬉しそうでした。

彼女の変化は、もちろん彼女が努力した賜物です。しかし、それを後押ししたものは、紛れもなく「周りと比べない、自分との勝負」という「計算教材」が持つ考え方が教室に定着していることではないかなと思いました。このクラスでは、「計算教材」終了後、「昨日の自分に勝てた人?」と子どもたちに聞いています。そのことで、周りと比べてあせることなく計算に向き合うことができる。それが、女の子の成長をもたらしたのだと思います。

今もその子は日々の計算教材に悪戦苦闘していますが、前回の自分と比べて成長が感じられた時はやはりうれしそうです。先日、私が5年生のクラスの「花まるタイム」をサポートしていた時のこと。サボテンを解いたその子は、「先生、昨日より2問も多く解けた!」といい笑顔を見せてくれました。

花まる学習会が公教育の現場でできることの1つに、この「サボテン」の事例のように、「人として、学習をしていく上で、本当に大切なこと」を伝えていくことがあると思っています。少しずつ、それが花まるタイムという限られた時間だけでなく、教室全体で、学校全体で広まりつつあるのは、本当に大きなことです。


「計算教材」の考え方を通して、「周りと比べるのではなく、自分の中で成長することが大事」という気持ちが芽生える、結果的に自己肯定感を育んでいくのだな…、と目の前の子どもたちを見ながら、その変化を楽しみにしています。

2015年11月1日日曜日

第1話 「武雄から発信スタート!!」(花まる:前原)

武雄からこんにちは。
 私、学習塾「花まる学習会」に勤めている前原と言います。
 「花まる学習会」…、この名前を耳にしたことがある方もいらっしゃるかと思いますが、世間一般の学習塾とは少し異なっています。
 花まるグループ内には、受験指導を行う部門もあるのですが、私の所属する花まる学習会はちがいます。一般に「塾」といってイメージされるような静かな教室の中で先生1人対大勢の生徒の授業ではなく、子どもたちは、時には大きな声を出して四字熟語を読んだり、時にはしーんとした中で計算に取り組んだり、時には、思考力を育むオリジナル教材「なぞぺー」に前のめりに取り組んだり…。授業は90分間、扱う教材は89種、テンポよく授業は進んでいきます。

↓こちらから、授業の様子をご覧になれます。

 
 
映像で教室の様子があったかと思いますが、私も今年の3月まで、関東の花まる学習会の教室を持ち、日々たくさんの子ども達や保護者の方と接してきました。しかし、今年は教室を離れ、佐賀県武雄市の公立小学校に出向しております。

 なんで、民間学習塾の先生が公立の小学校に!?

と思われた方もいるかもしれませんね。きっかけは、武雄市の前市長の、教育現場の問題を、官の視点(役所、学校)のみではなく、民の視点(民間企業や地域住民)も入れて、柔軟に解決していきましょうという意向のもと、武雄市で「官民一体型学校」の創設が決まったことです。その民間企業として、「花まる学習会」が、その理念やこれまでの実績が評価されて、武雄市と協定を結び、教育改革を進めていくことになりました。
 そして、今年4月より、私が武雄市の公立小学校に常駐し、現場の先生と一緒に働かせていただいています。
 

 実際の授業現場で、具体的にどんなことを行っているのかについては、このブログで定期的に発信をしていきますので、ぜひご覧ください。