2016年3月30日水曜日

第8話 「修了式 ~27年度が終わりました!~」(花まる:前原)

 武雄市の全小学校は、3月24日(木)に修了式を迎えました。
 私がメインで勤務している武内小学校も修了式を終え、27年度が終了しました。
 武内小は、同市にある東川登小ともに、27年度「官民一体型学校」として正式にスタートした学校。どの学校もやったことのない新しい取り組みに、「世界一通いたい学校」をスローガンとして、学校だけでなく、武内町が一丸となって取り組んだ一年でした。
 
修了式で、生活指導担当の先生が、話の中で、「学校に5つのお約束がありますが、なぜみんなでこれを守ろうと取り組んでいるのだろう?」と問いかけた場面がありました。

※学校の5つのお約束
1.「あいさつを元気よくする」 
2.「ろう下は右側を歩く」 
3.「時間を守る」
4.「はきものをそろえる」
5.「しずかにそうじに取りくむ」


 すると、すかさず全員が「世界一通いたい学校にするため!」と答えました。もちろんですが、事前に仕込んでいたわけではありません。子どもたちの発言から、私は「武内小の子どもたちは、『自分たちも学校を作っているんだ!』という、前向きな気持ちと誇りを持って学校に来ているんだなぁ」と、改めて感心しました。


全校一体となって、AKB48の「365日の紙飛行機」を大合唱
 学校を作っていくのは誰なのか・・・。はたまた授業を作っていくのは誰なのか・・・。学校の先生だけが頑張ってやっていけることではありません。また、地域の方・民間企業の協力が入っただけでいい学校・いい授業ができるものでも無いと思っています。
 学校に来ている子どもたちも、学校をよりよくしていくための、大切な、本当に大切なピースの1つ。子どもたちが、「学校に何かを教えてもらいに来ている」という受け身な気持ちでは、何も変わらないと思います。「どうやったら、学校がもっと楽しく、みんなが通いたいと思うところになるか、みんなでできることからやってみよう」と、大人たちが働きかけ続けることで、子どもたちの意識も変わってくる。そう感じさせられる1年でもありました。

人と人、向き合う形よりも、肩を並べて、同じ方を見ていた方が、仲間意識は自然に出てくると思います。
学校においてもそれは同じ。子どもたちと先生が同じ方を向いて走って行けば、子どもたちは自然と「自分たちも学校を作っているんだ」「授業を作っているんだ」という気持ちが芽生える。そして、自分にも、学校にも誇りを持つことができる。

「『一緒に取り組んだ』経験が、人を、集団を、何倍にも強くし、輝かせてくれる」

武内の子どもたちにこう教えられた気がします。彼らには、いつも教えてもらってばかりです。
子どもも大人も同じ「人間」です。未熟さがあることも、実は同じなのかもしれません。

「評価者」「指導者」でありながら、「仲間」でもある、その意識を持つことが、子どもたちから爆発的なエネルギーを引き出せるのかもしれません。
 
 1年間、多くの方々とともに、「官民一体型学校」を進めることができました。本当にありがとうございました。

 次年度は武雄市内で「官民一体型学校」が5校になります。新たなスタートです。更なる発展のために、また一歩ずつ進んでいきます。

7月の青空教室にて。武内小の先生、生徒+弊社代表高濱と写真撮影「できたー!」