先日、官民一体型学校の一つでもある、朝日小学校にて、今年度2回目の青空協室が行われました。当日の天気は、あいにくの雨のため、室内での実施でしたが、子どもたちは雨に負けず、元気に頑張っていました!
この学校の特色として、多くの地域の方々(保護者、企業の方々、地域のおじいちゃん、おばあちゃん)が青空協室に参加してくれます。班数が32班もあるのですが、どの班にも最低1人は地域の方が入り、子どもたちと一緒に活動をします。
「青空協室に参加をしてみませんか?」と地域の方に話をすると、「子どもたちと一緒にやるんですよね?私なんかで大丈夫ですか?」「いや~、私じゃ厳しいと思います…」という反応が返ってくることが多々あります。
「何か特別に教えないといけないのではないか?」「何か子どもたちをまとめるようなことをやらないといけないのではないか?」ということを考えてしまい、尻込みしてしまっているようです。「学校=大人が何かを教えるところ」、そういうイメージがあるのかもしれません。
青空協室の後、参加をしてくださったお母さんたちと,毎回立ち話をしています。お母さんたちと話せるこの時間は、お家での子どもたちの様子だけでなく、色々なアイデアにつながる話を聞けるので、本当に貴重な時間だと思っています。
話の半分は青空協室に関係のないことで盛り上がり、温まったと思ったところで、 「今日の活動はどうでした?」と聞いています。
そうすると、
「前よりも子どもたちにまとまりがあった!」
「プログラム柄、前回に比べると、まとまって活動しやすかった!」
「子どもたちも、たくさん相談をしていて、話し合いが活発になっていた!」
「私も子どもたちにたくさんアドバイスをしちゃいました!」
など、好意的な意見が多数出てきます。
以前、とある保護者の方が言っていたこと。
「もちろん、保護者は忙しいんだけど、それはどの保護者も一緒。だって仕事をしているんだもん。
忙しい、だから行けないんです…は、誰にでもできる言い訳で、誰でも流れやすくなる。 そんな中でも、保護者は、もっと学校での活動を知らないといけないし、サポーターにならないといけない。では、どうやって保護者を集めるか。もちろん、強制でもいいんだけど、大事なのは、『学校の集まりが楽しそうだなぁ』と思ってもらえるようにすること。参加している一部が、『学校の集まりに参加すると楽しいよ!』ということを広める。やっぱ、人間は楽しそうなところに寄るから、まずは、参加できる人間が、楽しめる仕掛けをたくさん作らないとね。」
「忙しいんだけどなぁ。仕方ないなぁ」という気持ちでは、どうしてもこなして終わり、そこからは何の発展もないと思います。
「子どもたちのための活動で、大人が楽しむなんてもってのほか!」と思われる方も、中にいるかもしれません。もちろん「子どものために・・・」という大前提があるのは百も承知。ただ、それは視点を変えると、「子どものために、大人が楽しんでいる姿を見せる」という考え方もできるのではないでしょうか?「親の背を見て、子は育つ」ということわざが昔からあるくらいです。
また、「楽しいからやっている」という気持ちには、前向きさがあり、もっと楽しく…という気持ちが芽生えてきます。楽しんでやっている様子を広めていくと、「なんか楽しそうなことをやっているんだなぁ」と思う人が少しずつ増え、それが口コミで広がり・・・、色々な保護者が学校に関われるようになってくると思います。
保護者との会話の中で出てきたアイデア。もちろんすべてを完璧に実行することは難しいのですが、それでも、いろいろアイデアが出るのは、「楽しみたい!」と思っているからこそ。
今参加している方々のアイデアを大切にして、今いる方が「やっぱ楽しいよね!」と思い、発信すること。 これが、「保護者が学校を盛り上げていこうとする動き」が継続する方向へとつながっていくコツだと思います。
今楽しんで、子どもたちのために活動をしてくれている方々の気持ちをくみ取り、実現させ続けていくこと、それが私たち花まるスタッフの役目の1つでもあります。