2017年11月8日水曜日

11月7日 武雄市立朝日小 花まる公開日

   117日(火)に武雄市立朝日小学校にて、花まる公開日が行われました。
 多数の参観者の中には、熊本・名古屋の大学からの視察者、次年度より官民一体型学校事業をスタートさせる武雄市内の小学校の先生もおりました。

まずは15分間の花まるタイム。
朝日小では同取り組みが2年目を迎えておりますが、子どもたちの活気、集中力、メリハリは回を追うごとに高まってきており、参観者からは驚きの声が多数上がっていました。

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(6年生の様子を見られた参観者より)

「パターンメーカー、高学年であることもあり、すごくテキパキと形を再現しているな、と驚きました。難しい問題であるほど、子どもたちがイキイキと解いているなぁと思いました。子どもたちが一生懸命頑張っている姿が印象的でした。」

(3年生の様子を見られた参観者より)
「今年度他地区から来た教員です。3年生の様子を参観しました。とっても元気いっぱいでびっくりしました。15分の短い時間の中で、子どもたちはテキパキ行動しているから、3つのことができるのだと思いました。
子どもたちが楽しく学ぶ姿がいいなと感じました。私もこれから花まる学習に取り組みますので、参考にさせていただきたいと思います。ありがとうございました。」

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 その後、13年生は「青空協室」、46年生は「思考力授業」の公開を行いました。
 
 今回の青空協室のプログラムは「タワータワー」。子どもたちは自分たちの持ちものを事前に3つ選んで持ってきて、各班それらを使って、タワーを作り、その高さを競っていきます。

 1回の練習時間をとって、その後2回の本番タイムを設けました。
 練習と本番1回目は、「とりあえず高くしよう!」と物を積み上げるあまり、バランスに意識が行かず、どうしても崩れてしまう班が多数ありました。
 諦めてしまう班も出てくるかな?と思った場面もありましたが、そこから子どもたちは底力を発揮。
 
 「ランドセルを下に固めて置こう!」


 「シューズは『ジェンガ』みたいに置くと安定する!」
 「算数セットの中のマッチ棒を組み合わせて最後に乗っけると、高さが一気に上がるよ!」

 試行錯誤を重ねながら、班全員の知恵を集結させて、最適な重ね方を見つけていく様子が多数見られました!

 








  46年生では「思考力授業」を実施。花まる学習会の教室でもおなじみの「なぞぺー」「たこマン」「アルゴ」を扱った授業を行いました。

 5年生のAさん。めいろに苦戦し、「うわー!できなーい!」とぶつぶつ言いながらも、口元は笑って楽しそう。机に突っ伏しては問題を解き直す、と時間いっぱい繰り返していました。

 6年生のBさん。終了のチャイムが鳴ったとき「こういうの、解ききらないとすっきりしなーい!」と悔しそう。挨拶が終わった後、休み時間を使って頑張って解いたようで、最後私のところに持ってきてくれました。

 これらの子どもたちの様子からも分かる様に、どのクラスも時間いっぱい楽しく、粘り強く考えられていました。


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2017年10月23日月曜日

あいさつの木(第33話 花まる:富永)

7月18日のブログ記事で、橘小学校花まる支援員の振り返り会議が行われたことを報告いたしました。その記事では特筆しなかったのですが、実はこの会議で「朝の挨拶をしない子がいる」というお声が支援員の方からあがりました。その支援員の方は「こちらが挨拶すれば返してくれるが、『自分から』挨拶する子は少ない」、「挨拶をしても返さない子がたまにいる」とおっしゃっていました

すると、ある女性の支援員の方からこんな温かい意見が出ました。
「大人と同じで、子どもにも落ち込んだ気分の日はある。元気いっぱいに挨拶をできない日もあるのではないでしょうか?」

この意見が会議の雰囲気を変えました。「子どもが挨拶をしない」という話から、「なぜ挨拶をしないのか」「周囲の大人、自分達にできることは何だろうか」という話し合いになり、「最近は親世代でも挨拶をしない人がいる」、「子どもは親を見て育つ、子どもにだけ言っても仕方ない」などの意見があがりました。
そして最後に公民館の方が「挨拶をしない子を問題視するのではなく、大人が背中を見せるという意味で、子どもから返事がなくてもこちらが元気な挨拶をし続けていきましょう。」とまとめてくだいりました。

支援員の方から「挨拶をしない子がいる」とご意見をいただき、学校が子ども達に挨拶の指導をする流れになるかと思われた話し合いでしたが、そうではなく「大人が背中を見せていこう」という結論になりました。

 さて、夏休みが明けて学校が始まった、ある日のことです。橘小の6年生から全校児童に向けて、あいさつ運動をしよう、という話がありました。具体的には、『あいさつの木』が書かれた模造紙を教室前に貼りだし、元気よく自分から挨拶してくれた人の名前とコメントを付箋に書いて貼っていく取り組みです。貼られたコメントは給食時間の放送で読み上げられます。

6生年クラスでは学校を良くするための話し合いの場を定期的に設けており、そこで挨拶運動をすることに決まったそうです。裏話をすると、「挨拶」が議題にあがるように、担任の先生が少しだけ誘導したそうですが、最終的に『あいさつの木運動』をしようと決めたのは子ども達でした。

挨拶運動が始まって約2カ月。現在では『あいさつの木』のコメントが読み上げられるのが、日常になりました。支援員の方が『あいさつの木』に付箋を貼ってくださることもあります。先日あった橘小学校・橘町民合同運動会では、学校の先生が「元気な挨拶が増えたね!」と地域の方から声をかけられたそうです。

支援員の方からご意見をいただき、子ども達と先生が一緒に改善策を考え、実行する。その取り組みに、また支援員の方も協力してくださる。一方通行ではない、それぞれの想いが繋がった挨拶運動になりました。




2017年10月15日日曜日

官民一体型学校説明会@北方町 掛橋公民館

10月15日(日)に、北方町の掛橋公民館で開催された官民一体型学校説明会に参加させていただきました。

朝実施するモジュール学習「花まるタイム」の説明をさせていただいたあと、
「子どもたちがテンポよく課題を進めていくことも大事ですが、これからは『じっくり考える』学習も大切にしていかないといけないと思います。それについては、どう考えていますか?」
という質問があがりました。

おっしゃる通り、「正解が一つではないことを追求していく力」、「集団で解決をしていく力」は、子どもたちに身につけてさせていきたい力です。

私たちとしても、縦割り班で課題を解決していく「青空教室」や、楽しみながら思考力を身につけていく「なぞぺー」など、花まるタイム以外のコンテンツを学校でも行い、子どもたちに身につけさせていくことを目指しております。

そのためにも、「花まるタイム」では、「自己肯定感」をはじめ、学びに取り組む上で欠かせない「学びの土台」を地域ぐるみで育んでいき
ます。


2017年10月10日火曜日

10月4日 西川登小学校公開日




 10月4日に西川登小学校で花まる公開日がありました。
今回の公開日は授業参観も兼ねており、多くの保護者の方が参観にいらっしゃいました!

 15分間の花まるタイムでは、いつも通り元気いっぱいの子ども達。
花まるタイムが終わった後は地域の方とハイタッチをしますが、今日はお父さん・お母さんとも!





青空協室のプログラムは「どっちが多いでショー!」。学校の中にある色々なものの数を比べました。

①何の数が聞かれているのか正しく読む力
②正しく数える力
③簡単な数え方を工夫する
④班の仲間と役割分担する
という4つが今回のプログラムのポイントです。

 例えば、『理科室にある椅子と、家庭科室にある椅子では、どちらが何脚多いでしょうか?』という問題。チームワークよく、まとめて置いてある椅子を数える役割と、他に椅子がないか探す役割に分かれて活動する班がありました。「ここにも1脚あるよ!」と机の影に隠れた椅子をばっちり見つけて正解!
 異学年混合であることを活かして、低学年の子が数えた後に、高学年の子がもう一度確認する工夫をしていた班もありました。

 1~6年生、全員がそれぞれの役割を持って楽しめた青空協室でした! 

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2017年9月28日木曜日

【花まるサムライ合戦~橘の陣~】10月22日(日)

10月22日(日)に橘町で『花まるサムライ合戦~橘の陣~』が開催されます。

5月に朝日町でも開催され、大好評だった花まるサムライ合戦。
今回は橘町子どもクラブ連絡協議会の主催で行われます。
橘町子連会員であることが参加条件ですが、見学はどなたでも歓迎です。

◆ここから花まるサムライ合戦 公式PVを見られます!◆

見学希望の方は、橘町子どもクラブ連絡協議会ではなく下記までお問い合わせください。
◆お問い合わせ先◆
花まる学習会 トミナガ / m-tominaga@hanamarugroup.jp

◎当日の様子が武雄市の武雄市の教育改革ブログで報告されています◎


「大人も子どもも楽しめるものを追求します!」Aスタ会議が行われました

武雄市の朝日町には、「➀子どもも大人も一緒になって楽しめるイベントを企画・運営すること」「②朝日小学校の『官民一体型学校』の取り組みを盛り上げること」を目的とした「NPO法人Aスタ」が、本年5月に設立され、活動をしております。

↓ Aスタの活動の様子を、facebookにてご覧になれます!
https://www.facebook.com/A%E3%82%B9%E3%82%BF-1521177357894121/


9月27日の夜は、10月~12月に開催する予定のイベントについての打ち合わせが行われました。
より多くの子ども、大人に足を運んでもらい、「来て良かった」と思ってもらえるにはどうしたらよいか…、集まったメンバーで熱のこもった話し合いが進められていました。

学校だけでなく、町全体で子どもたちを見守っていく。それが官民一体の一つのねらいです。朝日町ではAスタの協力も得ながら、官民一体型学校の取り組みも進めていきます。




【Aスタ関連イベント情報】
詳しくは上記facebookページをご覧下さい。

➀10月14日~15日 超防災訓練
…朝日町の消防団、武雄消防署の協力を得て、1泊2日の防災体験を行います!
 油圧、エンジンカッター実演、煙道テント脱出体験、大型エアテント内での宿泊など、普通の防災訓練では体験できない内容を、多数揃えております。

②11月5日 朝日町ふれあい祭りを「食」と「遊び」で盛り上げます!
…市内外の人気飲食店が朝日町に集結!!
お店でしか堪能できない美味を、外で味わえる貴重な機会です!


③12月3日 「花まるサムライ『合戦冬の陣~下克上~』」
…スポンジ刀で相手の太ももについた紙風船を割るサムライ合戦。5月に引き続き第2弾を開催します!「下克上」の名の通り、今回は「子どもvs大人」の勝負も開催予定!子どもも大人も一緒に楽しめるサムライ合戦を用意してお待ちしております!


2017年9月26日火曜日

第32話 見守ることの真の力 (花まる:前原)

 ある日、とある町の小学校の「花まるタイム」後に、地域の方からこう声をかけられた。

 「6年生は、去年よりもさらにメリハリつけて頑張っているよね~!すばらしか!」

朝の「花まるタイム」に足を運んでくださる地域の方々は、子どもたちの姿に感動して帰られることが多く、「花まるタイム」が地域の方々にも元気を与える場にもなっていると感じている。
いつも地域の方々からの感動の声をありがたく思ったのだが、何より「去年よりもさらに」という言葉がうれしかった。

「他にも『子どもたちの変化』に関する声があるのだろうか」

話しかけてくださった方の「去年よりもさらに」という言葉が気になり、過去の記録をさかのぼってみた。
※この町では、朝の「花まるタイム」の後、地域の方に感想を書いてもらっているので、このようにしっかりと振り返ることができる。
 
「どんどん姿勢正しく、文章を写せるようになってきてびっくりです!」
6年生、回を増すごとに子どもたちの成長を感じます」
4年生、前に来たときは、音読の時の元気ばかりが目立っていましたが、今となっては、元気な音読からパッと切り替えて、集中して計算に取り組めている姿も目立ってきて、この変化は本当にすごいですね!」

ここで取り上げた声はほんの一部だが、集計されたアンケートからわかったことは、子どもたちの頑張りや変化に地域の方が気づき、喜んでくれている声が、回数を重ねるにつれ、どんどん増えてきていることだ。

このアンケートをまとめた数値がある。「子どもたちや学校の姿を見ての好意的な声」が全体の何割かをまとめたデータだ。スタートして3か月、好意的にとらえる意見は全体の8割。これでも十分高い。
 
驚いたことはこの先だ。

 次の3か月は、85分にまで上がり、そして年度末の3か月で9割にまで上がった。
 それぞれの期間の対象母数にほとんど差がなかったので、この変化は大きい。

 この学校で「官民一体型学校」の取り組みが始まる前のことを思い返してみた。
 新たに始まる取り組みについて、各公民館に話をして回った際、「子どもたちや学校についてどう思っていらっしゃいますか?」と質問をする時間を毎回とっていたのだが、

「最近の学校の先生は、本当に忙しそうだよね」と学校のことを心配してくれる声や、
「孫がお世話になっています」と学校への感謝の声など、
様々な声が上がっていた。町の子どもたち・学校に関心がある証拠と思っていたのだが、中には、

「最近の子どもたちは全然挨拶をしてくれない」
「元気なく学校に登校している様子が気になる」
「子どもたちが怖くて話しかけづらい」

など、子どもたちに関してのマイナスな声も聞かれ、驚いた記憶がある。
 
 ただ、そこで意見を出してくださった方も、「我が町の小学校を良くしたい!」という思いを持って、足を運んでくださっている。

 地域の方が朝の「花まるタイム」に足を運んでくださるようになった当初は、

 「朝だからか、少し眠そうな様子が気になった」
 「鉛筆の持ち方が気になりました」

と、子どもたちの様子について、ご指摘いただくこともあった。
しかし、それはほんの一部で、
 
「子どもたちがブロックに取り組む姿を見て驚きました。私たちが思っていた以上に、パパッと考えられる姿がすごいです!」
「私たちが昔習ったような古典を元気な声で、スラスラと読む姿に感動しました」

と、これまで見たことがなかった子どもたちの一面に驚きの声が多数聞こえてきた。

 

 
ここで、何が起こっていたのか、改めて考えてみた。
(1)説明会のときにあがった声からもわかるように、町でたまに見る子どもの姿を見て、「今の子どもたち大丈夫?」と不安を抱いている人もいた。
 
(2)ところが、学校での子どもたちの姿を見て、「これまで見たことない、子どもたちの頑張る姿を見られた。すごい!」と、これまでの子ども観にはなかった面に気づかされ、見方が変わる。
 
(3)地域の方からの「頑張っているね」と認める声がかかり、それが子どもたちの喜びになり、子どもたちにパワーがみなぎる。さらに頑張る姿が見られるようになる。
 
(4)さらに成長した姿を見て、「もっとすごくなっている!すごいね~」と大人が驚く。
 

「社会に開けた学校づくり」と叫ばれている昨今。地域の方が通学路に立って子どもを見守ってくれたり、ゲストティーチャーとして話をしてくれたり、様々な事例がある。しかし、それらの事例ではなかなか気づくことができない、また起こりえないことがこの「花まるタイム」を通して起こっている。


 「学校に足を運んでいるけど、私たちは何か力になっているのかな?」とよく聞かれるが、私は胸を張って答える。

「はい、もちろんです!」と。子どもたちの頑張る姿を見守っていただき、子どもたちの底力を見ていただくことが、子どもたちの自信につながっているのですから。見守ることの真の力が「花まるタイム」には現れている。

2017年9月11日月曜日

官民一体型学校説明会@北方町 椛島・葦原公民館

9月7日に北方町の椛島地区と葦原地区で、人権同和教育の研修のあとにお時間をいただき、官民一体型学校について説明させていただきました。



短い時間での説明ではありましたが、「全学年行うということは、高学年もするんですね?」などの質問があがりました。
『テンポよく、元気よく』の花まるタイムは低学年の指導によりマッチしているというのは事実です。ですが、高学年にとっても意味のある内容で行えるのが花まるタイム。音読でしっかり声を出せていれば、「イェイ!」などのかけ声はあえてしない場合もあると説明させていただきました。

参考動画:英進館 花まるの授業様子


2017年9月4日月曜日

官民一体型学校説明会@北方町 追分公民館

 9月2日に北方町の追分公民館で説明会を行いました。

 世帯数の多い追分地区では、まず町長などの集まりにお時間をいただき、花まるタイムについて説明させていただきました。

 武雄市の花まるタイムの映像を見るときは、優しい笑顔の方が多く、北方小学校で取り組みが始まってからも同じように子ども達を見守ってくださるのでは…と感じました。
英進館 花まる学習会の授業見学や、官民一体型学校の学校公開日に行かれた方もいらっしゃったようです。

 規模の大きな追分地区なので、今後も必要があれば説明会を行わせていただきます。

2017年8月29日火曜日

第一回 職員研修@山内東小学校

 2018年度から官民一体型学校として取り組みが始まる、山内東小学校で8月28日に第一回の職員研修を行いました。

木製ブロック『キューブキューブ』を
教え合う先生方


「今まで他校の公開日で花まるタイムを見て雰囲気は知っていたが、声を出す意味など、仕掛けを知ってなるほどと思った。大人でも他の人(チームの仲間)に教えてもらったり、助けてもらえたりすると嬉しかった。子ども達にもそういう気持ちを味わってほしい。」
と研修の終わりに感想をいただきました。
 


協力してブロックを完成させました 

 研修が終わったあとは、数名の先生方が頭をよせあって、思考力教材『なぞぺー』の解き方について話し合う姿がありました。
「この問題はここから考えると…」と、確実に正答にたどりつく解法・手順を議論していました。

 山内東小学校で『なぞぺー授業』が始まるのは秋以降ですが、今から楽しみです!

2017年8月26日土曜日

官民一体型学校説明会 @北方町 蔵堂公民館

  8月25日に北方町の蔵堂公民館で説明会を行わせていただきました。



  蔵堂地区からは現在、北方小学校に通っている児童はいないそうですが、官民一体としての取組について知っていただくためにも説明会を行いました。
 
「先に花まるタイムを始めた学校からはどんな声があるのか?」など質問もあがり、我が町のこととして考えてくださっている空気が伝わってきました。

  学校から物理的に遠かったり、小学生がいない地区はこれから他にも出てくると思います。そんな地区と学校がつながる新たな方法を花まるも考えていきます。


2017年8月22日火曜日

第一回 職員研修@山内西小学校・北方小学校

 2018年度から官民一体型学校としてスタートする学校で、第一回職員向け研修を行いました。

 8月7日に山内西小学校、8月21日に北方小学校で実施いたしました。

「そもそも花まる学習会ってどんな塾なのか」
「武雄市で行っている花まるタイムは何を目的にしているのか」
花まるメソッドの理念をお話ししたあとに、花まるタイムを子ども役になって体験していただきました。
 最初は少し恥ずかしそうに「できた!」「イエイ!」と言っていた先生方も、研修の最後には笑顔で声を出していました。

立体ブロック「キューブキューブ」の体験(8月7日 山内西小学校)

 質疑応答ではどちらの小学校でも先生方から、「担任をしているクラスで花まるタイムを実施したら…」と具体的な質問をいただきました。その場で回答できるもの、クラスの様子を見てから対応策を考えたほうがいいもの様々でしたが、目の前の子ども達のためになる方法を先生方と協力して作り上げていきます。

書写教材「あさがお」の体験(8月7日 山内西小学校)
「キューブキューブ」の体験(8月21日 北方小学校)

 


2017年8月7日月曜日

官民一体型学校説明会@北方町 医王寺公民館

8月5日に北方町医王寺公民館で説明会を行いました。
土曜の夜にも関わらず、約30名の方にお越しいただきました。

説明30分+質疑応答30分、計1時間の説明会でした。


質疑応答では次々に地域の方から質問・ご意見があがりました。
 一人の質問にお答えした内容に対して、違う方から新たな質問が出てくるなど、会場全体での議論に発展しました。

 木の元公民館での説明会と同様に、「北方ならではのやり方」を模索しようとする意見が多く、どんな形の花まるタイムになるのかこれから楽しみです!

2017年7月26日水曜日

7月26日 官民一体型学校公開授業@武内小学校

7月26日(水)に武内小学校で官民一体型学校公開授業が行われました。


なぞぺー授業は、担任の先生がメインとなって授業を進めていました。
 子ども達が「やりたい!」「できるかも!」と思うような声かけ、テンポで進む授業。言葉にせずとも先生方から感じる「この問題、面白いんだよ!」という雰囲気が何よりも印象的でした。前に立つ先生が楽しそうだから、子ども達も「やりたい!」と感じるのですね。


 公開授業の後には、東洋大学の斉藤里美教授による講演会「AI時代の学校で学ぶべきこと」がありました。講演会の中で、人工知能がより発達した社会において、人=先生だから学校で子ども達にできることは、「活き活きと学ぶ土台を作ること、一人ひとりの意欲や主体性を引き出すこと」という話がありました。まさに、今日のなぞぺー授業で先生方が実践していたことです。

◯🌑武雄市の教育改革ブログで当日の様子がより詳しく見られます🌑◯
武雄市の教育改革ブログ

2017年7月24日月曜日

第31話「一人で考えるより」(花まる:富永)

今年度から官民一体型学校が始まった武雄市立西川登小学校で、2回目の青空協室が行われました。

青空協室では、教科の枠に捉われずに、集団での課題解決型学習に重点を置いた様々なプログラムを行います。「こうしたらどうだろう?」と試し、上手くいかなければもう一度考えて試すというサイクルを、体を動かしながらゲーム感覚で実践します。「青空」なので屋外での活動に思えますが、天候やプログラム内容に応じて、広い場所であれば体育館でも行えます。活動形式にも特徴があり、異学年混合の縦割り班で実施します。そうすることで、仲の良い友達とだけでなく、色々な人と一緒に力を合わせる経験をするのです。また、毎回異なるプログラムを行うため、子ども達はその場で初めて聞く内容に対して知恵を振り絞って取り組みます。もちろん、学校の先生達には事前にプログラムの目的やルール、当日の流れなどを共有しておきます。


今回行ったプログラムは『ぴったりメイキング』。物差しやメジャーなどを使わずに3mの長さ、50cmの高さを測ります。他の小学校でこのプログラムを行った時、大人がヒントを出さなくても、自分たちの身長や足の大きさを利用して長さや高さを測っていました。高さ編では50cmを測るだけでなく、身の回りにある物を積み上げて50cmのタワーを作らなければいけません。50cmに近づけるため、何をどういう順番で積み上げるかも活動のポイントになります。


このプログラムの説明を先生方にしたとき、「身の回りの物とは、例えばどんな物ですか?」という質問が出ました。活動場所が校庭であれば、石や木の枝など自然物を使えます。けれど、雨天のため体育館での活動になると、使えるものは上履きやタオル、活動のために持ってきたバインダーぐらいに限定されてしまいます。それでも「50cmに近づけるため、どう積み上げるか」という視点で取り組めば意味がある、ということで一度話は終わりました。

さて、いよいよ迎えた当日。生憎の天気のため、活動場所は体育館に変更。すると教頭先生から、「やっぱり体育館だと使える物が少なすぎてつまらないよね。」と声をかけられました。何か良い手立てはないかと話していると「『教室にあるもの何でも使っていい』だったら面白いのに。」と斬新な意見が出ました。とても良いアイディアなのですが、『何でも使っていい』は安全管理が難しくなるため却下されました。

 そこで『体育館から一番近い12年生の教室から3つだけ、各班好きなものを持ってきてもいい』というルールを提案しましたが、今度は教務主任の先生が「教室の物だと担任の先生が困ってしまう。」とおっしゃいました。教頭先生、教務主任の先生、私の3人で話した結果、『班の12年生の私物を3つだけ持ってきてもいい』と、使える物の対象をより限定しようとなりました。

ところが、「取りに戻る時間がもったいないよね。」ともう一度悩み出した教頭先生。数秒考え込んで、「『体育館に移動する時、何か1つ自分の持ち物を全員持ってくる』はどうかな?」と、新しい案を出してくださいました。確かにそれなら、時間を有効活用できます。あえてどんな活動に使うのかを言わずに『持ち物を1つだけ』とすれば、子ども達が持ってくる物は様々で、工夫の仕方も班ごとで幅が出るでしょう。


急遽ルールを変更して実施することになった青空協室。狙い通り、子ども達が持ってきたものは実に多種多様でした。ランドセル、リコーダー、傘、本、したじき、おはじき、赤鉛筆一本…。使える物がばらばらなため、工夫のポイントも様々でした。

傘に「55cm」とシールが貼られているのに気が付き、それを物差し代わりに使う班。



ランドセルのように大きな物がない班は、どうにか高さを出そうと本の置き方を工夫していました。
持ってきた物だけで自立させるのが難しかったのか、壁に立てかけて使う班もありました。(ルール説明の時、「50cmを高さにする」としか言っておらず、「立てかけてはいけない」とは言っていませんでした。)


これだけ班ごとに特徴ある工夫をできたのは、教頭先生が妥協せずに「もっと面白い活動にするため、良い方法はないか」と考え続けてくださったからです。ですが、教頭先生が最後に出した案も、一人で考えたわけではありません。現実的な案かどうかはさておき、複数人で「こうしたらどうだろう?」「こんな事ができたらいいよね。」と言い合った結果です。

学校の先生達の意見を取り入れることで、私達が提供するコンテンツもさらに進化します。「官」の中に「民」が入るだけではない、一緒になって作り上げる。そんな官民一体型学校の形が、今回の青空協室で垣間見られました。

○●青空協室の詳しい様子は西川登公民館HPで見られます!●○
【西川登公民館】第2回 青空協室

2017年7月20日木曜日

地域学校協働本部会議@西川登町

7月18日に西川登小学校地域学校協働本部会議に参加しました。

官民一体型学校スタートの準備のために組織された「西川登小学校支援地域本部」を前身として、学校を核とした地域づくりをしていくための組織に改編をしました。

協働本部が小学校と地域をつなぐコーディネーター役として機能し、
地域全体で子ども達を見守る仕組みを作っていくそうです。

今回の会議では、地域のボランティアの方にお手伝いしていただいている学校行事の確認をしました。

その数、なんと24!

今までも、地域の力を借りて学校行事を行ってきたことが、改めてわかります。

地区ごとで同じような活動を行っているという報告もあり、
学校と地域で連携していくためにも今後、地区での行事とすり合わせていくそうです。

花まるスタッフも協働本部のメンバーに席を置かせていただいていますので、
西川登町の地域づくりに貢献できるよう考えていきます!

2017年7月18日火曜日

花まるタイム支援員会議@橘小学校

7月18日に橘小学校で花まるタイム支援員会議が行われました!

朝の花まるタイム終了後、小学校の本部室に集まっての会議。
支援員の皆さんに事前にお願いしていたアンケートをもとに、花まるタイムについてはもちろん、その他の学校運営についても地域の方と意見交換をしました。


◎朝、花まるタイムに足を運ぶことで「元気をもらっている!」という声は一番多いです!
《アンケート内容より一部抜粋》
・生徒さんが目指す「昨日の自分に勝つ」。私も日々言い聞かせながら努力しています。
・子どもたちの元気な大きな声に、私たちも元気が出ます。
・週一の支援員参加をしていますが、特に負担を感じることはありません。
 むしろ子ども達と接することで、元気をもらっています。

昨年と比べて、子どもたちの変化を感じる支援員の方が多いようです。
《アンケート内容より一部抜粋》
・花まるタイムがスタートしたばかりの昨年の同時期に比べ、生徒さんが活き活きと
 なったように感じます。(特に高学年)
・去年初めて花まるに参加したときは、いまいち元気がないと感じていましたが、
 今年に入ってびっくりするほど元気でパワーをもらいました。

◎今後、どう支援員の輪を広げていくか、というお声も多くいただきました。
学校や公民館でも、育友会や地区の集まりで声をかけていただいているそうです。
より多くの方に足を運んでいただけるよう、花まるスタッフとしてできることを考えていきます。
《アンケート内容より一部抜粋》
・花まるタイムの参加をPRしてほしい。
・支援員の出席が1クラス2~3名平均になればと思います。
 支援員全体を増やすことが必要であり、町は機会があるごとにPRをしていただきたい
 と思います。


最後に稲富校長先生から
「学校と地域をつなげる新しい組織を起ち上げるのではなく、今ある学校・公民館・地域の方がそれぞれ出来ることを持ち寄り、一緒に花まるタイムを作っていくこの方法は、コミュニティスクールの理想形の一つです。」
とお話がありました。

橘小学校での夏休み前の花まるタイムは今日が最後。
9月4日(月)から、また再開します!

2017年7月14日金曜日

官民一体型学校説明会@北方町 木の元公民館

7月13日に北方町 木の元公民館で、
官民一体型学校の説明会を開いていただきました!

50名以上の方にお集まりいただき、
動画を見ながら花まるタイムの説明をしました。













木の元地区では、すでに10名以上の方が
花まる支援員に手を挙げてくださっているそうです。

説明会は公民館長の
「この町ならではの花まるにしましょう」
という言葉で終わりました。

北方町ならではの官民一体型学校になるよう、
花まるスタッフもこれから一緒に動いていきます。

2017年7月4日火曜日

7月8日(土)橘小学校オープンデーに向けて(富永)

 7月8日(土)に行われる橘小学校花まるオープンデーに向けて、本日打ち合わせを行いました。

 青空協室で行うプログラムの意図・ルール確認をした後、先生達にも実際に体験していただきました。
 子どもの気持ちになって楽しむ先生達。
 実際にやってみるからこそ、学びのポイント、子ども達が困るであろうポイントが見えてきます。先生達の意見をいただきながら、子ども達が取り組みやすいようにルールなどを修正しました。花まるスタッフだけ考えるよりも、良い内容になりました!

橘小学校のオープンデーは下記日程で行います。

【日時】2017年7月8日(土)
    8:25~11:15
【会場】武雄市立橘小学校
【スケジュール】
    8:10 受付
    8:25~8:40 花まるタイム
    8:45~9:30 なぞぺー授業(4年教室・6年教室)
    9:45~10:30 青空協室(体育館)
    10:45~11:15 説明会(多目的室)

2017年7月3日月曜日

第30話 「町のプライドは大事にしてほしい」(花まる:前原)

武雄市と花まる学習会が連携して進めている官民一体型学校の取り組みは、2020年度までに全校での実施をスタートさせることが、昨年度の秋に決定された。
 そのうち、北方小学校と山内東小学校、山内西小学校の3校は、2018年度春より取り組みがスタートする。
 
 来春からのスタートを見据え、先日北方町では「官民一体型学校地域協議会」の1回目が開催された。「花まるタイム」について、少し話をしてほしいという要請を受け、私もその会に参加してきた。

 参加して、まず驚いたことは質問の量。
 会の前半でお時間をいただき、「花まるタイム」について映像を交えて話をした。話をした後、質問を受け付けたのだが、思っていた以上の質問が出てきた。
 
「全部正解ではなくても、花丸をつけることには、少々抵抗があるのですが…」
「子どもたちの成長を感じるには毎日行かないとわからないと思う。それについてはどう考えていますか?」

など、ここでは載せきれないほどの質問があったのだが、いずれも町の子どもたちのことを思っての内容。北方町の地域の方々の、子どもたちを思う熱量の高さに驚かされた。

会の後半は、これからどうやって各地域での説明会を進めていくのか、またどうやって「花まるタイム」をサポートしてくださる方々を集めていくかなど、今後の準備についての話に移っていった。そこでも、さらに驚かされることがあった。

27年度から「官民一体型学校」の取り組みをスタートさせている武内や東川登など、市内では6つの地域がこの取り組みを進めている。北方としては、先行している地域の方々が準備されてきたことを参考にできる。事務局である公民館の方も、ほかの地域の例を挙げながら準備スケジュール案を示されていた。
それに対し、とある役員さんが、

「準備について、色々と考えてくださっていることはうれしいのだが、一つだけ言わせてほしい。私たちはコピー機ではないから、ほかの地域と同じにする必要はないと思う。北方は北方のオリジナルでよかろうもん!」
という発言された。

この方の発言を聞き、個人的には心が震えるくらい、「おぉ~」と感心した。
他の町で進められてきた準備のやり方をそのまま踏襲すること。何かをやり始める人にとっては、前例があるとすごく心持ちが楽になる。前例に従って進めていくと、それはそれで楽なのだが、町それぞれで特性が異なるから、前例の中でも、どうしてもマッチしない部分はある。
おそらく無理に合わせようとして、「他の町でやっているから、こうやるものだ」というだけで進めてしまうと、どこかに無理が出てしまうし、何よりやらされ感が生まれてしまう。大事なことは、前例を参考にされたうえで、そこで起こっている問題を分析して、そのうえで「じゃあ、うちの町ではこうやってみてはどうか」と、試行してみる。正解はないのだから、やりながら変えていけばいい。その中でオリジナルは生まれていくものだと思う。

北方町のことを補足すると、この町は官民一体型学校が武雄で始まる前から、「地域子ども教室」を夏休みに実施している。そこでは、子どもたちが各区の公民館に集まって、集中して夏休みの宿題に打ち込める環境を作っているのだ。
これは北方町独自の取り組み。ほかの町がやっているからやろう、ではなく、町の子どものためになるなら…と、町で考えて子どもたち、家庭を支えようとしてくださっている。

北方は、これまでも地域が子どもたち、家庭を支えようと動いている。
そこに新しい取り組みとして「官民一体型学校」が入ってくるのではなく、地域と子ども、家庭と地域のつながりの幅を今以上に広げるための取り組みとして、「官民一体型学校」が始まる。


町のプライド、思いを大事にしていきたい。その思いが土台となって動いていくことで、町オリジナルの取り組みとして形になっていく。

2017年6月30日金曜日

第29話「同じ人が見守り続ける」(花まる:富永)

武雄市立橘小学校は官民一体型学校の取り組みが始まって2年目になり、地域の方が朝の花まるタイムに来ることが日常的な光景になっています。

花まる支援員の方は学校の2階にある地域支援本部の部屋に行くと、誰が何年生のクラスに行くかをお互いに相談します。我が子が学校に通っている保護者の方の場合、子どもの様子が気になるからそのクラスへ行く人、見に行くと子どもが照れて嫌がるからあえて他のクラスへ行く人、様々のようですが、大体の方が「昨日は2年生だったから今日は3年生。」と各学年を見て回ってくださいます。

けれど、公民館のKさんだけは毎朝、特別支援学級のあすなろ学級に足を運びます。昨年度からずっと朝の時間をともに過ごしてきたためか、Kさんとあすなろ学級の子ども達の間には信頼関係が築かれています。Kさんが子ども達を見守る視線は優しく、温かくて、まるで本当の我が子を見ているかのように思えます。

あすなろ学級のA君は特にKさんのことが大好きで、何かが出来るとまずKさんを探し、見つけるとにこっと笑います。花まるをもらう時も最初に目が合った私ではなく、Kさんからもらいたがるほどです。このA君はマイペースで、先生が「次に○○を出すよ。」と言ってから準備にとても時間がかかります。ですがKさんは、それを決して急かしたり、無理にやらせたりはしません。A君が準備に取りかかる気持ちになるようにそっと体に触れる、花まる道具が入った箱を目の前に置くなど、さりげないサポートをしています。

3分間の計算(サボテン)や視写(あさがお)のように、集中する時間は少し距離をとってほとんど声をかけません。気が散ってきょろきょろするときもありますが、A君は「やりきりたい」という気持ちがあるので、しばらくするとまた手を動かし始めます。そのことを知っているから、Kさんも信じて見守るだけなのでしょう。

Kさんが子ども達へ絶妙なタイミングでサポートできるのは、毎朝15分間、一緒に過ごしてきた時間の積み重ねがあるからです。きっと同じサポートの仕方を橘小学校に来てまだ数ヵ月の私がしても、A君のやる気は引き出し切れないと思います。学校に地域の方が入る仕組みがあるからこそ生まれた、素晴らしい信頼関係です。


花まるタイムは、教材を短い時間で区切りながらテンポよく進めることで、短時間集中や切り替えを子ども達に意識させる構成になっています。正直に言ってしまえば、あすなろ学級は本来の花まるタイムのテンポやリズムではありませんが、花まるタイムで一番大切な自己肯定感を育て、やる気を伸ばすという目的に沿った時間になっています。そうなっているのは、Kさんの存在が大きな要因となっていることは、言うまでもありません。

2017年6月14日水曜日

第28話 「大人の本気 ➡ 子どもの本気」(花まる:前原)

 花まる学習会の野外体験で大人気のコンテンツ「サムライ合戦」を武雄市内の朝日町と西川登町で開催した。
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 ~サムライ合戦とは…~
 スポンジ刀で相手の太ももについている紙風船を割る戦い。
勝利の条件は、「相手チームの大将の紙風船を割る」こと。
勝つために重要なのは、「皆が本気になって取り組むかどうか」だ。
 
※本気になるから、勇気をもって敵に立ち向かえる。本気になるから、
チームで創意工夫をするようになり、自然と一体感が生まれてくる。
学年の上下、大人・子どもの区別なく、異学年・異年齢の集団で行うことで、より子どもたちの成長が見られることが期待できるプログラムである。

◆サムライ合戦 公式PVが見られます◆
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先日西川登小では「大人vs子ども」の戦いを行った。
一見子どもたちが不利に見えるが、想像通りにいかないことがサムライ合戦の面白いところである。子どもたちは、どうしたら勝てるのかを、動きながら考え、その考えを実践し続けていた。

その甲斐あってか、最後は「大人3vs子ども6人」まで攻め込むことができ、会場全体、「子どもたちの勝ちか…」という雰囲気が漂っていた。

ところが、ここで思わぬ出来事が起きた。大人チームで残っていた1人のお母さんが、相手のスキをついて敵陣までかけあがり、大将の風船を打ち取りに出た。大将の守りには2人の子どもがいたのだが、その2人のスキもついて、大将の風船を割ることに成功したのだ!
最後の最後で大逆転、大人チームが勝利をおさめた。この展開には当の大人チームも想定外で、大喜びしていた。

一方の子どもチーム。「あ~ぁ・・」「大人チームだもんなぁ。勝てっこないよ」と意気消沈しているのか…と思いきや、そうではなかった。
終わってすぐに、「もう1回!もう1回!」と、全員が叫びだしていた。雪辱に燃える力のこもった大合唱。この切り替えの早さはすごい。彼らの気持ちを汲み取り、時間オーバーではあったが、泣きの一戦が決まった。
 
最後の一戦の実施が決まってから、子どもたちは輪になって、作戦会議を始めた。ほとんどが3年生。それでも子どもだけで作戦会議が成り立っている。子どもたちの本気度、団結が伝わってくる場面であった。

そしていざ決戦。子どもたちは自分たちで立てた作戦を遂行し、善戦していたが、戦いの終盤、「子ども3人、大人6人」の状況に追い込まれてしまった。あとは大将と2人の守りのみ。2人は大将に密着しながら守っているのだが、大人チームの攻めもあり、相当きつい状況。

「もうここまでかぁ」と、子どもチームに負けムードが漂う中、ここで予想外の展開が起こった。
守られていた大将が、自身の守りをかき分けて、敵大将のところまで駆け寄って攻め込み、その勢いのまま、大人チームの大将の風船を一気に割ったのだ!

この予想外のクライマックスに、大人チームは驚きを隠せず呆気にとられていた。かたや子どもチームは歓喜に包まれていた。その前の戦いとは真逆のエンディングであったので、子どもたちにとっては、この喜びは言葉にできないくらい、非常に大きなものとなっただろう。

泣きの一戦を求めた子どもたちの粘り強さにあっぱれだ。しかし、その粘りを引き出したのは、実は「大人の本気」なのだ。
負けムードが漂う中、一気にギアをあげて勝ちを奪い取った大人の意地。それが子どもの心に火をつけて、想像以上の力をひきだす要因になったのではないか。
「本気でやることはかっこいいんだ」と見せること、「本気でやると達成感があるんだ」と一緒に分かち合うこと。そんな空間を一緒に創り上げるためにも、大人が先頭にたって「本気になる」ということは、重要なのである。


大人も子どもも、一緒に本気になれる「サムライ合戦」には、子どもたちの成長のきっかけがつまっている。