2017年1月23日月曜日

第22話 「一緒に創る」 (花まる:前原)

昨年末、一人の女性の先生との会話の中で、こんな提案を受けた。

「いつも来ている地域の方と懇談をする機会を作ってくれませんか?」

これまでも地域の方がどんなことを思っているのか、また先生方はどんなことを思っているのか、という両者の声はアンケートで採ってきた。しかし、アンケートで採った意見を両者にフィードバックすればいいと話ではなく、提案していただいた先生の心はその先を見ている。この先生の言葉には、一緒にその場を作っているものとして、互いに何ができて、何をすると子どもたちによりよい学びの時間になるのかを、方向性を共有しておきたいという意思があると、確実に受け取ることができた。

提案をしていただいた先生の思いはもっともであり、私の思いとも重なる。このことはしっかりとその先生に伝え、「やる方向で動きます!」と即答。ただ、実際にはこの懇談+α、花まるタイムの前に少し地域の方とコミュニケーションをとる時間が必要なのではないかとも考えているので、少し形を整えた上で、早いうちに実施へと動いていく。



4回、1時間目の前の15分を利用したモジュール学習である花まるタイム。ほぼ毎日地域の方に足を運んでいただき、一緒に子どもたちの頑張りを見守ってもらうことに本当に感謝であるのだが、継続していくためには、また内容の濃い時間にするためには、先生方から「一緒に見守っていきましょう」という歩み寄りも欠かせないと思っている。学校側からの歩み寄りこそが、来てくださった方々の「次も足を運ぼう」につながるだろうから。