2017年2月14日火曜日

第23話 「学校に秘められた可能性」(花まる:前原)

先日、ある保護者と話しているとこんな話が出てきた。

 

「私は、花まるが始まってから、朝の花まるタイムに都合のつく場合はなるべく顔を出し、あと他の学校のサポートにも入るようになってから、家庭の雰囲気も良くなっているんですよね~」
 
 非常に興味深い一言だったので、深く掘り下げてみると、
 「もともと別のパートをやっていたんですが、その時は小学校に関わることはほとんどできなくて、上の子も割とほったらかし状態だったんです。『手のかからない子』だったこともあって、それに甘えていました。ただ、手のかからない娘だったんですが、高学年になったときくらいから、その上の子と関係が悪くなって…。ほとんど口も利かない状態だったんです。最近は仲が良くなったんですが、『実は56年の時、お母さんのこと嫌いだったんだよね~』とカミングアウトされたんですよ!娘も忙しそうな母を見て、『なんか今話しかけてはいけないんだなぁ』気を遣ったんだと思います。 
でも、今は学校に行く中で、いろんな子と接したり、様々な保護者の皆さんとも話したりするようになって、なんか自分も変わってきたなぁと思っていました。『最近は丸くなったよね』って娘も言ってくれて…。今の学校への関わりをスタートさせてから、いろいろいい方向に変わってきています。」 


 学校に来ると、子どもたちと触れ合ったり、また色々な保護者と話が出来たりし、結果そのお母さん自身の人生が豊かになる。花まるをきっかけに、町の色々な人が学校に足を運べるチャンスが増えることは、実は町の人の生活そのものをより豊かにする可能性を多く秘めているのかもしれない。

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